都心地下に息づく未来の工場 スマラボ東京

都心地下に息づく未来の工場 スマラボ東京

栃木県小山市の「スマラボ小山」が製造業DXの「いま」をご覧いただく場なのに対し、「スマラボ東京」は製造業DXの「未来」を体感していただく場です。千代田区内幸町のNTT日比谷ビル地下1階にある展示スペースです。

「未来」といっても、見たこともないような最先端のロボットが飾られているわけではありません。ここでお見せしているのは、私たちが考える未来の工場の「コンセプト」です。それを私たちは「DX型ロボットジョブショップ」と名付けています。

そこで、具体的な展示内容をご紹介するより先に、まず「コンセプト」の説明をさせてください。

「DX型ロボットジョブショップ」とは?

日本の製造業は今、大きな転換点にあります。

大量生産、大量消費で右肩上がりに成長した時代は終わり、消費者の生活水準が上がるとともに少量多品種生産が求められるようになりました。成長はほぼ横ばいのままで、アジアやドイツ、米国などとの競争が激化する中、人手不足の解消と生産性の向上は今や待ったなしの課題となっています。この課題を解決するため、近年よく聞かれるようになったのがデジタルトランスフォーメーション(DX)やスマートファクトリーといった言葉です。

要は、徹底したデジタル化とロボットの活用によって、生産性を究極まで高めようという試みです。各工程を進めるために必要な設備や時間、材料、人手など、工場のあらゆる要素をデータ化すると、デジタル空間上に仮想工場(デジタルファクトリー)を作り上げることができます。このデジタルファクトリーでさまざまな生産計画のシミュレーションを繰り返し、少量多品種の製品を最も効率よく製造できる計画をはじき出すのです。

デジタルファクトリーでの試行の結果を実際の工場(リアルファクトリー)に反映させた後は、工場で測定するあらゆるデータをネット経由でリアルタイムに集めてさらにシミュレートし、人工知能(AI)で分析して改善点を見つけることができます。このサイクルを繰り返し、デジタルのシミュレーション結果をそのままリアルに反映させる「デジタルツイン」が実現すれば、生産性は究極まで高められるはずです。

そのためには、生産ラインの工夫も必要です。1本のベルトコンベアに沿って工程順にロボットが並ぶ従来の生産ラインは、大量生産には適していますが少量多品種生産には向きません。製品によって異なる製造工程を頻繁に入れ替えながら製造する必要があるからです。そこで「DX型ロボットジョブショップ」では、各工程をベルトコンベアで繋ぐのではなく、ロボットが島のように点在する間をワーク(加工対象物)を積んだ無人搬送車(AGV)が行き来する生産ラインとしました。製造工程を変えるならAGVの走行順やコースを変えれば良く、工程を追加する場合もロボットの島を増やすだけで柔軟に対応できるのです。 私たちは、「DX型ロボットジョブショップ」こそが少量多品種生産に対応し、徹底して無駄を省いて工場を最適化させるための最善の方法だと信じています。

場所は都心のど真ん中

少し堅苦しい前置きはこれぐらいにして、早速現地をご紹介しましょう。NTT日比谷ビルは東京駅からも近い日比谷公園の道路を挟んで南隣に建っています。

東京宝塚劇場や帝国ホテル東京へ行くにも徒歩5分以内の圏内。間違いなく都心のど真ん中と言っていいでしょう。

入館には入館証が必要です。エレベーターホールにある各階の案内板には「スマラボ東京」の表示が。

地下に降りるとチームクロスFAの名前が入った看板が出迎えてくれます。中には約400平方メートルのスペースにロボットが展示されているほか、セミナールームや会議室も備えています。

世界でここだけ

目玉の「DX型ロボットジョブショップ」をリアルに実現させた展示は、六つの産業用ロボットと二つのAGVからなっています。AGVがワークを乗せてロボットの間を行き来し、ロボットはAGVが運んできたワークに自分が受け持つ加工を施します。その繰り返しにより、製品の組み立てと検査、梱包までを自動で行います。製品によって工程が違う場合は、特定の製品だけ特定の工程を飛ばしたり追加したりするように、AGVに指示すれば良いのです。

グループ会社のロボコムアンドエフエイコムが福島県南相馬市に建設中の新工場には、実際にDX型ロボットジョブショップの生産ラインが登場し、稼働する予定です。それまでは、デジタルツインを実現したリアルのDX型ロボットジョブショップがあるのは世界でここだけ。製造業の未来と可能性を、ぜひここで感じてください。

展示は他にも

スマロボ東京には他にも、省人化の難しい弁当盛り付けの自動化に挑戦した「弁当盛り付けロボットシステム」や、AIの研究で知られる東大の松尾豊教授の研究室とロボコムが共同で開発し、弊社も開発に協力した千切りキャベツの定量ピッキングロボットも展示されています。これから自動化が進むことが期待される三品(食品・医薬品・化粧品)業界への弊社の挑戦の過程とも言えます。

コロナ禍の影響もあり、製造業の工場自動化に向けた動きは一層加速しています。ただ業界自体が大きな変革期を迎えている今、自動化には将来を見据えた視点が必要です。スマラボ東京は、おいでいただく方が10年先、20年先の工場を具体的にイメージするお手伝いができると思っています。

スマラボ東京
営業時間: 平日10:00-18:00
住所  : 東京都千代田区内幸町1-1-6NTT日比谷ビルB1F
アクセス: 東京メトロ「日比谷駅」A12出口から徒歩3分
      都営三田線「内幸町駅」A5出口から徒歩3分
      東京メトロ「銀座駅」A5出口から徒歩6分
      東京メトロ「霞ヶ関駅」C3出口から徒歩6分
      JR「新橋駅」日比谷口から徒歩10分
      JR「有楽町駅」日比谷口から徒歩10分

入館は事前の登録制となっています。ご関心のある方は、
弊社ホームページのお問い合わせフォームまたはGoogleフォームから、ぜひお気軽にお問い合わせください。


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